さと45の解雇録

【実録】解雇理由証明書を会社に求めたら【面談2-2】

不毛な面談とは思いつつも、上司の返答があまりに労務に無知で不安が募り……。
ちゃんとした書類がもらえないのではないかと思い、
終わりかけた面談を自分から延長してしまったさと45。
一体どうなってしまうのか!

解雇理由証明書を求めた面談、第二ラウンド開始

さと45

あのー……すみません、どうしても不安なところがあるんですけども

上司

はい

弊社ルール、「解雇通知書=解雇理由証明書」発動!

さと45

こちらも付け焼き刃の知識で申し訳ないのですけど、
解雇理由証明書というのは通常、正式なもので貰えると思っていました。

上司

うちは解雇通知書でそういうのは多分出してるんですよ。

解雇(予告)通知書はただの通知書です。
解雇(予告)通知書と解雇理由証明書は全く別の書類です。
さらに、私がもらった解雇予告通知書に理由なんて書いてありませんでした。
下の記事に文面そのまま掲載しています!

始まりの日ーー解雇通知は突然に【面談1】 上司 さと45さん。突然で悪いけど、職場の向かいのカフェにこの後きてくれるかな? さと45 ???はい、わかりました。 ...
さと45

(理由の載ってない)解雇予告通知書はいただきました。

上司

うん。使用期間に基づくものの中での、解雇通知書っていう部分だと思う。

さと45

???(何言ってるかわかりません)

上司

それで、解雇理由証明書っていうのを、追加で出すってことなんだよね?

さと45

(とりあえず)はい

上司

はい、わかりました。

不当解雇を訴える予告をしてしまう、根は真面目なさと45氏

さと45

それであのー。
これは私が具体的にそうするっていうことではないんですけれども、
(※親切に予告してしまう私リターンズ)
それは正式な書類なので、いただいた証明書の内容に不服を覚えた場合は
弁護士さんにそれを持ち込む必要があっちゃうんですよね。
絶対そうすると言ってるわけじゃないですよ?

上司

はい

さと45

なので会社の社判が必要なのかとか、
フォーマットについてまでは把握してなかったんですけれども、
それなりのものを、

ブラック企業 伝家の宝刀
「試用期間内の解雇に大した理由は必要ない」発動!

上司

例えばだよ?
試用期間内での話と、試用期間外での話とでは話が違うと思うんですよ。

さと45

はい。(はい??)

上司

試用期間内っていうのは、あくまで雇用はしたけれども試用期間の中で、
会社に、ね?対してフィットするかとかね?
言い方は悪いけどさと45さんは、
今後の活動とか生産性に影響を及ぼしてしまうであろうという、
会社の中での判断。ていうところなので。
その結果を経て試用期間後も契約できるかどうか(判断する)っていう内容のものなんですよ。

これは私もあとで学んだことですが、
「試用期間で解雇された場合、自分に落ち度があったのだから致し方ない」と思いがちですが、
試用期間というのは会社の慣例であるだけでそこに特別な意味は法律上はありません。
仮に試用期間にテストをして、テストの結果次第では正社員としての延長はしない可能性があると言うことであれば、
採用時からその説明が必要ですし、どの項目をテストするかの説明も必要です、
だからあらかじめ期間を定めた有期雇用契約を結ぶんだ、という説明も必要です。
そういった経緯や説明があれば双方が腑に落ちる、解雇の形になります。

なので上司の言っていることは、上司の想像にすぎません。

さと45

あー……(???)

「履き違えてる」という言葉が好きな、履き違えた上司のターン

上司

さと45さんが今もしかして履き違えてるかもしれないのは、
3ヶ月後の正社員になってる時の解雇通知書があるとしたら、
例えば「悪さをしてしまった」とか「刑事沙汰になるようなことをしてしまった」とか。言ったら業務執行妨害みたいな。
そういったことが起きてしまったから解雇しました。と。
そっちに関してはものすごいこう……

上司に変わって、説明しよう!
この上司は「試用期間内だから今後のことも総合的に鑑みて解雇したのだ。試用期間の君を評価するのは当然で、評価が悪ければ解雇する。だから解雇理由証明書(なんて初めて聞いたけど)を出すほどのことはない。」
「仮に本採用後の解雇であれば、具体的な理由を添えて懲戒解雇したという解雇理由証明書を出すことができる」と主張しています。

「3ヶ月後に(本採用されて)正社員になってる時に……」とか言っていますが、
私は最初から正社員としてこの上司による面接の上で採用されてます。
この発言からも試用期間は正社員じゃないと思っていたのか、
試用期間を理由に解雇を言い渡しても問題ないと思っていると理解できます。
しかし実際に試用期間の解雇が有効とされるための条件は、普通の解雇とそこまで変わりはありません。

さと45

ちゃんと理由がありますもんね。
(※上司の言いたいことをフォローしてあげる私)

上司

そうそうそうそう!

上司

今、我々がやってるのは、試用期間内の話なので。

さと45

そうですか。
私の認識では、試用期間内だろうが試用期間後だろうが。
解雇に関してh

上司

ま、そこだよね!
試用期間内なのか試用期間後なのか。
会社の判断の基準っていう部分と、
さと45さんがネットで見た試用期間内だろうが後だろうが、
確固たる理由がないと、っていう情報とで食い違ってると。

さと45

はい。(だめだな)

上司

まあそこら辺に関しては、解雇理由証明書という形で社長も書かれると思うから。そこで一旦見てもらえればと。

さと45

わかりました。ありがとうございました。

上司

なので。えーと。

上司

……………………………………。

上司

今の部分って、だいたいわかりました?今ここで取りまとめた内容っていうのは。

さと45

はい。わかりました。

業務命令
「解雇理由証明書を請求するメールを社長が喜ぶように書き直せ」

上司

うん。それをもう一回文章で打ってもらえる?

さと45

……うん?

上司

このメール。このまま(社長に)転送してくださいっていうんであれば、
転送するんですけど。多分印象的にめちゃくちゃ悪いのよ。

さと45

……その社長にお送りする文章を、私が打ち直すっていうことですか?

上司

そう。社長にっていうか会社に対してね。
僕=会社だと思って一回打ってください。この失礼な内容じゃなくって。

※失礼な内容扱いされた、私が送ったメールは下記の記事にそのまま載ってます。

【実録】解雇理由証明書を会社に求めたら【面談2-1】解雇理由証明書がなんなのか、解雇した当人に尋ねてくる残念な弊社。 その面談模様をお聞きください。...
上司

今後の就職活動に対してね?それが必要だという内容と、
あと今後の活動において、悪いところがあれば身を改めるっていう意味でも、て言ってたよね?

さと45

はい。(今後の私の生活には何も必要ないけど)

ブラック企業の鑑
「就業規則を求めるなんて失礼だろ!」

上司

今の段階ではその、(でかいため息)
この「また解雇理由が業務規定に抵触するものである場合は、併せて就業規則全文の資料開示を求めます。」っていう部分は、
解雇理由証明書を受け取って、ね?
それが抵触するものであった場合に言ってきて貰えばいいです。

さと45

……(情報処理中)……。ああ、なるほど。

上司

今の段階で、会社の解雇理由証明書が間違っていた場合の対応策を
同時に要求するっていうのは、順番的に違うと思うんですよ。

説明しよう。上司の主張はこうだ。
「解雇理由が業務規定に基づくものかまだわからない今の段階で、就業規則の全文を求めるなんて失礼だ」

しかし私の解雇を判断をするに至る材料を会社は持っているはずだ。
それが就業規則なのか、秘密裏に行っていたテストなのかはわからないが、
何らかの判断基準を会社は持っているはずです。
それが就業規則にあるのなら、それを全文見せてくださいね。
と書いてるに過ぎない。

ていうか仮に解雇の判断基準が就業規則でないのなら、
なおのことそれ相応の解雇理由をちゃんともってこいよ?である。

さと45

うーん?(どのみち求めることになると思うんだけどな……?)

上司

だから、これこれこういう理由で求めますと。
そういう形でまずは文章を作ってもらって。
この部分(※)に関しては悪いけど消しますね。次のステップの話なんで。
※「また解雇理由が業務規定に抵触するものである場合は、併せて就業規則全文の資料開示を求めます。」

さと45

そうですね。(そうじゃないけど。)

上司

うん。で、就業規則全文を求める段階になった場合は、
僕を飛び越して直接社長とやりとりしてもらうことになります。

さと45

わかりました。はい。

示せ、愛社精神!
解雇してくれてありがとうって言えのフェーズ

上司

それで一回メールを作ってもらえる?
会社のメールで。一回僕に送って。(確認するから)
まず、「先日のお打ち合わせ(=解雇通知を渡された日)と、今日のお打ち合わせ(解雇理由証明書を求めてぎゃーぎゃー言われている今)がありまして。その件についてはありがとうございました」みたいなところから入って……

さと45

……(メモメモ)
(お礼を言うポイント1mmも無いんですけどー!?!?)

上司

君が書いた文章そのまま社長に転送するからね?それで
「今回の内容に関しては説明をいただきまして、理解しております」と。
「ただこれを解雇理由証明書として書面でください」と。
「解雇理由証明書を利用する理由として、
今後の身の振り方、活動等々に使用させていただきます」と。
「日程に関しては出来れば早めが望ましいのですが、業務も詰まっていると思いますので、出来れば来週の前半くらいには頂戴できればと思います」と。
……こんな感じなら支障なく行けると思います。

この上司、社長に対してめちゃくちゃ気を使っています。
上司が心の底から社長に敬意を持っているというよりは、
そうしないと事態が円滑に進まないから学んだ対処法という感じです。
つまり、社長、結構面倒な性格しているのだと思います。
私と社長はオンライン会議で2回、直に2回しか会ったことありません。
(1対1で話したことは一度もない)

さと45

はい。ありがとうございます。

就業時間以降の業務命令!もちろん残業は出ません。

上司

OK?で。できれば就業時間以降にそれを打って
ま、作っておいて、送信は終業後にするでもいいんだけど。
業務時間内にそれをやるって言うことが、また余計な揚げ足取りになっちゃうから。ね?就業時間以降に、それを僕に送信してください。

さと45

はい。(やれやれだな。)

上司

もしくは、始業前だね。

さと45

はい。(いくわけねえだろ)

上司

他に質問は?

さと45

ありません。

上司

はい。では業務に戻ってください。

解雇理由証明書を求めるメール文章を修正

就業中に、上司の指示にを汲んだメールを作り、終業後に上司にメールを送信。
上司の言葉が本当ならそのまま社長に転送されたはず。

私からの送信メールが全て保存できていなかったのそのまま再現することができず……。
悔やまれます。

とにかく上司の指示通り、低姿勢でいきました。
「お手数をおかけして本当に申し訳ありませんが、何卒ご手配のほどお願い申し上げます。」と。

今考えると、「そのまま転送していただいて結構ですよ」と答えるべきでした。
それで社長が怒り狂って証明書を交付しないとか、何か応対を変えてくるようだったらもっとネタ的に面白かったのに

兎にも角にも。
解雇理由証明書が届いたのはちょうど1週間後のことでした。
私は証明書をもらってそれで会社とのやりとりはおしまいのつもりでしたが、
また上司から面談を求められます。次回はその続きです。

さと45を解雇したい犯人は、別にいるーー??

そして解雇予告通知書をもらったときから思っていることがあります。
この上司、私の直属の上司です。私を面談し、採用した人でもあります。
私の勤務態度諸々に問題を感じたのであれば、解雇を検討する一番最初の人物であるはずです。
社長に「さと45さんがこんなに問題社員で!こんな損害を引き起こしてます!もう雇うの本当無理です!」と一番強く言うべきはずの人です。
なのに上司の口から出てくる私の解雇理由が弱すぎて、それがずっと引っかかっている。
私を解雇したい犯人は……別にいるのでは……??

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